2014年6月1日日曜日

韓国の反日の理由の一部

韓国の反日の原因はひとつではなく5~6個あると考える。このうち一般的な認識が薄いとと思われる、2点を指摘したい。

* 儒教的な歴史認識
ひとつは、韓国の儒教文化における歴史観。儒教文化の国は前王朝を道徳的に徹底的に貶めることによって(怪しげな)現王朝の正当性を高めるという特徴を持っている。
韓国にとっての”前王朝”は日帝時代であるから、道徳的な意味で徹底攻撃する。
未だ消え残る韓国人のこの不幸な習性は現在の大統領の交代時にも繰り返し見られる。
盧武鉉は徹底攻撃され始めたら、自殺という出口を選んだ。

* 国民の文化的アイデンティティの弱さ
もうひとつの原因は韓国という国の文化的アイデンティティの弱さ。このことが意識的に、あるいは無意識的に現在の韓国人を苦しめている。
韓国は前項にも指摘したが、儒教文化の強い影響を受けた。しかし、これはもともと中国の文化だ。
韓国、ならびに北朝鮮は中国の文化の影響を拭い去ろうと、漢字を廃止(しようと)したが、すると儒教文化も捨てることになる。
だが、実際には儒教文化の大きな残滓はいたるところにあり、韓国人はその中にある。

もうひとつ、文化的アイデンティティの弱さの具体例をあげると、韓国の夫婦別姓の制度がある。韓国人も日本人もこれは韓国固有の制度と思われているが、これは間違い
夫婦別姓となったのは1909年に統監府が押し付けた戸籍法によって制度化されたものであって、日帝残滓に他ならない。
それ以前には朝鮮の女性は(幼名を除いて)名前がなく、社会的な人格は認められていなかった。
なぜ日本と同じ夫婦同姓とならなかったかといえば、朝鮮の場合、一夫一婦制が乱れていて、一夫多妾、一妾多夫が横行していた。
夫婦別姓という形式をとることによって一夫一婦制の乱れを糊塗することができる。(実は日本でも大名家などは側室がいることが普通であったから、明治になって夫婦別姓を真剣に検討したこともあったらしい)
日帝が短期的な社会改革(身分制度の廃止など)の実行を目的として、拙速に現実と妥協したのが夫婦別姓という現在まで続くこの制度である。
この、”文化的アイデンティティの弱さ”がなぜ反日につながるかといえば、ひとつの神話を作り出そうというモーメントが働くからだと考えている。
つまり、”自分たちは独自な文化を持っていたが、日本にそれを奪われたのだ”という神話である。
韓国の文化人、歴史家たちの言動を観察すればその兆候をみてとることは容易のはずだ。