2014年4月27日日曜日

景福宮は朝鮮最大の厄物

韓国を訪問したオバマ大統領がソウルのメインの王宮である景福宮をプライベートで訪ねた。
景福宮についての韓国人の説明の部分が目に付いた。

韓国外国語大学のパク・サンミ教授は景福宮を案内しながらオバマ大統領に、「朝鮮の王は常に倹約と節制を実践し・・・・・」と話したという(2014年04月27日_韓国_中央日報)
http://japanese.joins.com/article/684/184684.html?servcode=A00&sectcode=A20&cloc=jp|main|top_news

なぜこのようなことを言ったかというと、この教授は「景福宮が北京の紫禁城や東京の皇居に比べ規模が小さく見える可能性を意識」(中央日報)したためらしい。

しかし、当時の事情はまったく逆で、大院君による景福宮の再建当時は国力を超えた過大な事業であった。
税負担が重くのしかかり、諸物価は暴騰し、民の生活が破壊されてしまったという。

民衆の怨嗟は膨らみ、王家は叛乱の不安に苛まれたという。


「朝鮮の民衆にとって景福宮は最大の厄物であった」という評価が正しい。”景福宮は王家の倹約とつつましさの現われ”というのは事実と正反対の主張だ。

景福宮に関しては、最近再建された興礼門とその壁面に関して、改変をしたなど、いろいろ物議となる点が残っている。
興礼門の壁面の改変、そして今回のパク教授の発言から私が感じることは、現代の韓国人は朝鮮時代とその文化を尊重するかのように装ってはいるものの、心のそこでは軽蔑していて恥じてさえいる、のではないかということである。

6 件のコメント:

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  2. 朝鮮の風水の特徴は傾斜を重要視することにある。 漢城(現在のソウル)はこの風水思想に従って、漢江の北岸、南に傾斜した土地に設営された宮城だ。 そしてこの風水思想では、地形を改造することを禁じている。(だから、日本庭園の築山のような人工物を備えた庭園は作られなかった)。

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  3. なぜ地形を改造することを禁じたか。 半島の風水では「竜脈」というのは山の上から斜面をすべり下る「気」の流れであり、地面をいじることは「気」の流れを乱すことであり、竜脈を断つことであるからだ。

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  4. ところがなんと韓国政府は興礼門の前面を 広く削り、斜面を水平面に改変した。これによって 興礼門の前と後ろとでは人間の背丈を越える段差ができた。

    これは朝鮮の風水の思想では、絶対にやってはならないことである。 つまり現代の韓国人はブルドーザーなどの土木機械を用いて、伝統的な風水を虚仮にし、踏みにじったわけだ。

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  5. なぜ、そのような所業をなしたのであろうか。 ようは壁の外観を立派に見せかけたい、ということなのであろう。この土木工事の結果、前から見た場合、興礼門の周りの壁は元のオリジナルな壁に比べて倍ぐらい高くなったわけだ。
    もとの高さの壁では低くて恥ずかしいという意識があったことが推認される。

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  6. この興礼門の壁の件(斜面を消滅させたという件)は、「現代の韓国人は朝鮮時代とその文化を尊重するかのように装ってはいるものの、心のそこでは軽蔑していて恥じてさえいる」 という私の仮説の根拠のひとつだ。

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