2013年6月7日金曜日

「青瓦台」の名前の由来



韓国大統領官邸は「青瓦台」(Blue House)と呼ばれるが、由来について、日本人も韓国人も本当のことを知っているかどうか疑問である。

 朴正煕達歴代の大統領が執務した初代の青瓦台は日本の植民地時代の1939年に朝鮮総督官邸として建設された。
大韓民国成立後後、李承晩は景武台と呼んで韓国大統領官邸として使用。1960年に尹潽善大統領が屋根の色から「青瓦台」と名称を変更した。
ここまではよいのだが、
「屋根の瓦の色が青と緑を合わせた色だったからで」
KBSの情報ページ(world.kbs.co.kr/japanese/program/program_sisa_detail.htm?No... )


とあるのは間違っているか誤解を招来する説明である思われる。今はなき初代の青瓦台の画像を見てほしい。


取り壊し前の初代青瓦台


新築時の総督官邸.

普通の西洋建築であって、瓦の屋根ではなく、スレート葺きか銅板葺きと見える。
新築時の総督官邸の写真の色は後処理で加えた可能性があり、ほとんど青くはなく、黒といったほうが正しいだろう。

屋根材は日本のレンガ造りの一般の洋館と同じ、天然スレートであったと思われる。
銅板葺きではないとするのは取り壊し前の写真で、緑青の色が見えないからである。

つまり初代の青瓦台の屋根は、現在復元中の東京駅、旧法務省本庁舎、
旧北海道開拓使庁舎と同じ材質だったということになる。


旧法務省本庁舎


旧北海道開拓使庁舎

ではなぜ”青瓦”と名づけたかというと、これらのスレート石は光線の加減でやや青みを帯びて見える天然素材、玄昌石が使られていて、朝鮮の普通の瓦の色と異なっていたからだろう。


復元中の東京駅

玄昌石は日本では三陸海岸沿いに産出され、雄勝石(オカチイシ)などとも呼ばれる黒色粘板岩である。


雄勝石(オカチイシ)を使っている歩道。

青瓦台の由来はこの自然石にある。



以上の内容は一年半前に日本人と韓国人が”交流”するサイトに投稿したもの。
http://www.kjclub.com/jp/exchange/theme/read.php?uid=9454&fid=9454&thread=1000000&idx=1&page=1&tname=exc_board_1&number=1&f=name&word=jitou6000

韓国サイドから異議を申し立てるものが約一人いたが、その異議は粉砕したかたちになった

なお、最後の雄勝石(オカチイシ)を使っている歩道の写真は次のサイトからの引用です。

http://www.hirahaku.jp/web_yomimono/geomado/sekiz22.html

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